金(GOLD)が上昇している意味

金価格がこのところ上昇している。長期的に持つ前提で購入しているのであまり気にして見ていなかったのですが、このところ昨日50円、今日は19円上昇と連続でメールが届きました。月次でみると5/28に4900円(小売価格)が底、年次でみると8月中旬が4400円で底だったのですが。

特に年次のグラフを見てみると、8月中旬に底を打ってから高下を繰り返しながら、価格は上昇し本日時点で5037円になっています。2月中旬が5130円位だったので、あと100円最高値には届かないが1週間で140円近い伸びは結構な上昇率です。

金価格が上昇する理由はいくつかあります。1つは、ドルの価値との相関性(反比例)です。世界の基軸通貨はご承知のとおりドルで、世界経済の大きな部分はドルやドル資産に依存するところが多い。ドル安になれば世界の資産価値は減るので、投資家がこれからドルがさらに安くなるだろうと投資家が判断すれば、その行き先の1つとして金に向かうことになるからです。よってドル高なら金安、ドル安なら金高となります。

確かに月次のドル相場をみると、111円近くあったドルがジワジワと下げ、今は108円の円高ドル安になってきています。今後ドル安が続けば、金はさらに上がっていくのではないかと思うのですが、ただ、相場はそんなに単純にはできていないようです。

2つは、有事には金と言われるように、紛争、戦争が起きる、または起きそうになると当然アメリカ経済も打撃を受けます。今、イランとアメリカの関係が急速に悪化してきており、イラン戦争もあるのではないかと懸念されています。イランは、世界一の石油輸送の大動脈であるホルムズ海峡を封鎖する可能性を警告し、アメリカだけでなく、中東産の原油に依存する日本にも多大な影響を及ぼす可能性も出てきました。そういった世界情勢が不安定になると、金の価格は上昇します。

3つは、1とも2とも関連があるのですが、アメリカ経済の影響です。アメリカは中国と完全な経済戦争に入ったといっても過言ではありません。アメリカ側は10日の関税引き上げに続き、13日には3000億ドル(約33兆円)、3805品目に25%の関税を上乗せするとしました。これは、スマートフォンやパソコン、おもちゃ、衣類など生活用品も含まれ、中国からの輸入品ほぼ全てが対象となります。中国側も13日、アメリカの制裁第3弾への報復措置を発表しました。600億ドル(約6.6兆円)相当の米国製品にかけている追加関税を、現在の5~10%から最大25%に引き上げるもので、来月1日に発動される。29日付の共産党機関紙・人民日報は論説で、中国は世界最大のレアアース生産国だと説明した上で、「米国の電子製品や軍事装備などは中国のレアアースに深く依存している」と警告、輸出制限で米国に打撃を与えることができると言われています。

中国が対抗措置を取ってくれば、アメリカの経済も無傷ではいられないので、まさに全面的な経済戦争に突入する感があります。世界1位と2位の経済大国同士の経済戦争なので、世界経済に悪影響を及ぼすことは素人でもわかります。

こうした不安定な材料が揃いすぎている状況の中、金の価値はさらに高まっていくのではないかと考えられています。




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