年金問題/与野党は国民を馬鹿だと思っている

またぞろ年金問題が世間問題を賑わせている(読売新聞)。金融審議会の報告に曰く、「収入と支出の差である不足額約5万円が毎月発生する場合には、20年で約1300万円、30年で約2000万円の取崩しが必要になる」。これに対し野党が、「百年安心はウソだったのか。国民は怒っている」と怒り心頭に発している(ふりをしている)。与党は火消しに躍起で、当初麻生大臣が表現が不適切だと言っていたが、6月12日になって報告書を受け取らないと言い出して、なかったことにしようとしている(毎日新聞)。はっきり言って、与野党とも国民を愚弄している。もっと言えば、国民を馬鹿だと思っている。

1.野党のひどさ

野党は、例によって横断幕を掲げて「野党合同集会」なるものを立ち上げて追及しようとしているようだが、あの垂れ幕を見ただけでげんなりするのはわたしだけだろうか。旧民主党政権時にやってきたことを棚に上げ、ただ人の揚げ足を取ろうとする姿勢は、国民はもう正直辟易している。少なくとも批判するならば、その対案は出すべきだろう。これが日本の公党であると思うと情けないばかりだ。

野党は「何、2000万円足りない!」と言って、「今までと言ってきたことと違うだろう!与党よ、ふざけるな!」と煽れば、きっと国民は馬鹿だから踊るだろうと思っているのではないか。このまま参院選をやれば惨敗なので、良いネタができた、というところだろう。

2.自民党のひどさ

自民党はこの審議会の報告内容はもっともであり、そのとおりだと思っている。しかし、これを弁明すればするほど、印象操作され、「100年安心は嘘という嘘」が作りだれてしまうと考えている。もっと言えば、国民は馬鹿だからこれを説明してもわからないので、面倒なので臭いものは蓋をしてしまえと受け取りを拒否し、なかったことにしたいのではないか。

3.国民は馬鹿ではない

正直この話で一番影響が大きいのは年金を今もらっている世代ではなく、20-40代の若者から中年の世代だと思う。しかし、そもそもこの世代の人たちが、今現役世代がもらっている年金を、今の年齢どおりに満額もらえると思っている人がいるだろうか。年金は自分がもらうころには65歳よりあとにずれこむだろうし、支給額もこれまでどおりにはいかないだろうと思っている人が多いだろう。よって、実際は月5万円どころかそれ以上は足りないだろうと思っている。実際、わたしの知り合いの若者や40代の何人かに聞いたら「そりゃそうだろ」という反応だった。2000万円足りないと言われたとしても、「あーそうだよね」で終わりの感覚だ。

4.馬鹿にするならとことんまで

国民は「2000万円の話はそれはそうだ」とは思っていても、改めて言われたら、貯蓄に精を出して消費しなくなることが真の問題なのではないか。デフレを脱却してはいない状態で、10月の消費増税が行われたら、なおさら貯蓄に走るだろう。政府は年金の不安は消費増税で解消すると言いたいのだろうけど、まったく逆ではないか。どうせ国民を馬鹿にするのなら、とことん馬鹿にしてもらって、「そうですよ、2000万円足りません。よって消費増税などやっている場合ではありませんから、止めましょう」と、解散しW選をしてもらいたいものだ。

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