ソフトバンクホークスの日本一に思うプロ野球のあり方

10月23日、プロ野球は福岡ソフトバンクホークスの優勝でシーズンの幕を閉じた。ホークスは今シーズンを1位の西武と2ゲーム差の2位で終えた。そして、クライマックスシリーズ(以下CS)のファイナルステージで1位の西武と対戦し、4連勝。そして、日本シリーズでも圧倒的な強さを発揮して巨人を4タテし、日本一に輝いた。

現行制度の下で優勝したホークスは素晴らしいし、実力もあったと思うのだけれど、どうしても拭えない違和感がある。これはホークスに対してではなく、日本のプロ野球に対してだ。もう語りつくされてしまった感のある、CSの制度であるが、あえて問題提起をしてみたい。

CSはパリーグが2004年から導入した制度で、セリーグも2007年から導入している制度である。シーズン上位3チームのトーナメント制度であり、シーズンで2位と3位のチームの勝者と優勝チームが日本シリーズの進出をかけて戦う。

両リーグで実施された2007年からの実績を見ると、セリーグ、パリーグとも優勝チームでないチーム(シーズン2位または3位のチーム)が3度ずつ(両リーグで6度)日本シリーズに進出している。出場年のチームでいうと、セリーグは2007中日(2位)、2014阪神(2位)、2017横浜(3位)、パリーグは2010ロッテ(3位)、2018、2019ソフトバンク(2位)。

そしてこの6度のうち、4度シーズン優勝でないチームが日本シリーズを制している。ちなみに、2004-20006年のパリーグ単独の3年間のうち2度シーズン優勝でないチームが日本一となっている。

過去16年の日本シリーズのうち、ちょうど半分の8度はセパどちらかのシーズン優勝していないチームが日本シリーズに出場し、そのうち6度はそのチームが日本一になっている。

現在のシーズンの試合数は143試合。今回パリーグを制した西武はシーズン143試合を勝ち上がってパリーグ優勝という実績は残るが、7戦で4勝できなかったために、日本シリーズには出られなかった。

そういう意味においては、プロ野球がエンターテインメント化してしまった感がある。ÇSは球団収入増にもファン増にもつながるし、それは反対するものではないが、1球1打のその先は勝利を追求するものでなくてはならないし、その「勝利」とは何なのか。真剣勝負のその先の本当の意味を考えてもらいたい。

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